最後の恋の始め方
「……僕は、こういう者です」
珍しく和仁さんのほうから名刺を手渡した。
「あ、すみません。私も」
山室さんも慌てて名刺入れから名刺を取り出し、和仁さんと交換した。
「水無月……。フォト……まさか」
名刺の「水無月和仁」の名前と、職業の「PHOTOGRAPHER」を目にして、山室さんは気が付いたようだ。
「まさか……。お父さまがかの有名な、写真家の……?」
山室さんは恐る恐る和仁さんを見上げた。
「一応、写真のほうで生計を立てています」
「す、すみません。全然知らなくて。佑典くんのお父さまがまさか、このように著名な写真家でらっしゃるとは」
「佑典の奴、家のことは親しい友人にも、全然喋りませんからね」
「いや……。本当に驚きました。理恵さんにカレンダーを渡しに来て、まさかかの有名な写真家の水無月和仁先生にお会いするとは」
「それほどでもないですよ」
「いえいえ、先生の作品はありとあらゆる分野で目にする機会があります。北海道の自然ギャラリーとか、一代センセーションを巻き起こした、衝撃のヌード写真集とか」
「たまたまご縁に恵まれただけですよ」
人前ではあくまで謙虚さを貫く和仁さんだけど、自分の作品にはかなりのプライドを持っている。
珍しく和仁さんのほうから名刺を手渡した。
「あ、すみません。私も」
山室さんも慌てて名刺入れから名刺を取り出し、和仁さんと交換した。
「水無月……。フォト……まさか」
名刺の「水無月和仁」の名前と、職業の「PHOTOGRAPHER」を目にして、山室さんは気が付いたようだ。
「まさか……。お父さまがかの有名な、写真家の……?」
山室さんは恐る恐る和仁さんを見上げた。
「一応、写真のほうで生計を立てています」
「す、すみません。全然知らなくて。佑典くんのお父さまがまさか、このように著名な写真家でらっしゃるとは」
「佑典の奴、家のことは親しい友人にも、全然喋りませんからね」
「いや……。本当に驚きました。理恵さんにカレンダーを渡しに来て、まさかかの有名な写真家の水無月和仁先生にお会いするとは」
「それほどでもないですよ」
「いえいえ、先生の作品はありとあらゆる分野で目にする機会があります。北海道の自然ギャラリーとか、一代センセーションを巻き起こした、衝撃のヌード写真集とか」
「たまたまご縁に恵まれただけですよ」
人前ではあくまで謙虚さを貫く和仁さんだけど、自分の作品にはかなりのプライドを持っている。