最後の恋の始め方
自分があらぬ疑いをかけられたのみならず。
信頼している先輩が、下心ありありのけだもののような言われ方をして悔しかった。
だから抱きしめて謝って来られても、易々とは許す気分にはなれなかった。
「でも、悪いのは理恵だよ。僕の留守中にオフィスに男を連れ込むようなことをするから。第三者が見たら、そうとしか思えないよ」
和仁さんも、ただでは私を許すつもりはなかったらしい。
「人の留守中に浮気をするような悪い子は、お仕置きかな」
「え……」
浮気やお仕置きという単語に戸惑っている間に、空中にふわっと浮かんだような感覚になった。
最初、何が起こったか分からなかった。
どうやら背後からすくい上げられるように、抱き上げられたらしい。
平均体重を大幅にオーバーするほどではないとはいえ、決して軽くはない私を、和仁さんはたやすく抱き上げた。
細身でカメラ以上の重い物は持たないような人なのに、やはり男性は力があるんだと実感した。
信頼している先輩が、下心ありありのけだもののような言われ方をして悔しかった。
だから抱きしめて謝って来られても、易々とは許す気分にはなれなかった。
「でも、悪いのは理恵だよ。僕の留守中にオフィスに男を連れ込むようなことをするから。第三者が見たら、そうとしか思えないよ」
和仁さんも、ただでは私を許すつもりはなかったらしい。
「人の留守中に浮気をするような悪い子は、お仕置きかな」
「え……」
浮気やお仕置きという単語に戸惑っている間に、空中にふわっと浮かんだような感覚になった。
最初、何が起こったか分からなかった。
どうやら背後からすくい上げられるように、抱き上げられたらしい。
平均体重を大幅にオーバーするほどではないとはいえ、決して軽くはない私を、和仁さんはたやすく抱き上げた。
細身でカメラ以上の重い物は持たないような人なのに、やはり男性は力があるんだと実感した。