真逆な双子と恋愛三角関係




電車に揺られながらずっと考えていた。



きっと私があいつと帰ったら

リコが邪魔しに入ってくる。



どうせあいつもリコにニコニコされたらコロッといっちゃうんだ。


それならいい。

仲良くなんてならない。




なのに、なのに…


仲良くなりたくて
明日も話したくて


思い出すとドキドキして。



一緒に帰りたい。


帰りたかった。



楽しく弾んだ話をしたかった。




そう思う気持ちの方が強くて

悔しい。



どうせリコに邪魔されるだけなのに

いつもなら諦められてるのに


あいつだけは違った。


ずっとあいつの声が頭に残っているんだ。




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