Sweet Lover
「だ、だいたいもうとっくにフィアンセなんでしょ? だったら今更恋愛なんて……」
響哉さんにやりこめられたくなくて、強引に言葉を出す。
おや、と。
驚いた顔をした後。
響哉さんは形の良い瞳をゆっくり眇めて、その中に私を捉えていく。
「愛の無いフィアンセなんてつまらないじゃない?
真朝に、もう、どうしようもないくらい俺にメロメロに惚れて欲しいって思ってるよ?」
う、うわぁああ。
耳から火が出る。
よくそんな台詞を、恥ずかしげもなくその艶やかな声で、しかも真顔で言えますねっ。
何、それ?
何かの台詞?
っていうか、メロメロって。
ねえ、もう、死語だからっ、ソレ。
響哉さんにやりこめられたくなくて、強引に言葉を出す。
おや、と。
驚いた顔をした後。
響哉さんは形の良い瞳をゆっくり眇めて、その中に私を捉えていく。
「愛の無いフィアンセなんてつまらないじゃない?
真朝に、もう、どうしようもないくらい俺にメロメロに惚れて欲しいって思ってるよ?」
う、うわぁああ。
耳から火が出る。
よくそんな台詞を、恥ずかしげもなくその艶やかな声で、しかも真顔で言えますねっ。
何、それ?
何かの台詞?
っていうか、メロメロって。
ねえ、もう、死語だからっ、ソレ。