Sweet Lover
とはいっても。
一緒に住んでいておまけに婚約者だと公言している私が、響哉さんの秘書であるという春花さんに『響哉さんって何者ですか?』って聞くのはあまりにも不自然だと思う。
私は質問を諦めて、部屋に戻る。
響哉さんは珈琲を作り始めていた。
「仕事の打ち合わせだから、私、勉強してるね」
「はい?」
気を遣ってそう言ったつもりだったのに、春花さんの表情が固まった。
「……勉強って。
学生さんなんですか?」
「ええ、高校生です」
にこやかに言って、部屋に向かう。
「社長ー、いくらなんでも犯罪ですよ?」
春花さんが響哉さんに向かって声を張り上げているのが、なんだか少し面白かった。
一緒に住んでいておまけに婚約者だと公言している私が、響哉さんの秘書であるという春花さんに『響哉さんって何者ですか?』って聞くのはあまりにも不自然だと思う。
私は質問を諦めて、部屋に戻る。
響哉さんは珈琲を作り始めていた。
「仕事の打ち合わせだから、私、勉強してるね」
「はい?」
気を遣ってそう言ったつもりだったのに、春花さんの表情が固まった。
「……勉強って。
学生さんなんですか?」
「ええ、高校生です」
にこやかに言って、部屋に向かう。
「社長ー、いくらなんでも犯罪ですよ?」
春花さんが響哉さんに向かって声を張り上げているのが、なんだか少し面白かった。