LOVE SICK
「あのさ、るう。この前の事は悪かったと思ってるから……それでジャケットはチャラでいいだろ?」

「……私はクリーニング代程度だったんですか……」


不貞腐れながらそう言えば、今度こそ本当に困った様な顔をされた。


「るう。確かにアレは酒の勢いだったけど……女性には優しくしたいんだよ。男の見栄に付き合ってよ」

「……」


この人は、相手に断らせない優しさを知ってる人だ。
そんな事を言われたら、何も言えない。


「今日は、俺の行く店でいいかな?」

「……はい」


だって、『何か』ある前よりも、後に優しくされた方が堪らないじゃないか。

少しだけ、嬉しくなってしまう……
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