甘い言葉で

「恋、できないらしいぞ？ここは、お前が教えてやれば？彼女、あゆみちゃんはお前のタイプ、ドストライクだろ？」


「なんでお前は俺より俺のタイプ知ってんだよ......」


「お前の友達、何年やってると思ってんだよ」


「.........」


なんだかんだ言って、タローには負けてしまう。
日頃、姉貴と言い合いしているタローには分が悪いか.........


「彼女にも好みがあるだろう？俺じゃなくても良いだろうが」


と、俺が逃げても


「今日の再会.........２度目は偶然じゃなくて必然かもよ？探り入れてみて、夜の肝試しの時に攻めてみれば？」


俺は、タローの目の輝きが怖くなった。
攻めるって......どうやるんだよ！


俺は、お前ほど器用じゃないし............
一応、嫌な思いでもあるもんでね。


.........でもま、友達から始めても良いかもな。学年も違う彼女ならあいつらに狙われることもないだろうし。