地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
「なぁなぁ、知ってるか」


C山くんはめげない。



ゲームの攻略の話を続けている少年たちにまだまだ食い下がる。




「揚げバターを1週間も食い続けるとめっちゃ太るんだぜ!」



ちなみに揚げバターというのは
バターを丸々一個唐揚げにしてしまったとってもシンプルなファストフードである。

少年たちは彼を無視してゲーム攻略の話に夢中だ。
それを聞いていた私は、宇崎に聞いてみた。



「ねぇ、知ってる?」



「何を?」



「揚げバターって食べると太るらしいよ。」



「知ってる。」



「ちっ。」



宇崎の癖に小5程度(推定)の常識は持っているのか。



おっと、少年たちの会話の流れが変わったようだ。



「俺さ、一週間くらいおやつに食べてたから太ったんだよね。」



そういいながらおもむろに周囲を見渡す少年C。



「C山、勝手に冷房下げるなよ。」



「A森くん、よくわかったね。」



「君は僕の家のエアコンを勝手に点けるから、わかるよ。」



「C山、ちょっと常識を考えろよな。」



B川くんはどうやらまだ理解していないらしい。



バターを唐揚げにする時点で、C山くんの良心は壊れている。



いや、
彼は私達より数段高い壁を
登りきっいる。
と言った方が正しいのだろう。



おっと、B川くんが何かを発見したみたいだ。
様子がおかしい。
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