地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
「私が音読したげる!」
そう言い、宇崎の電子辞書をもらい受けるとそこそこ目を通した。
『ユニコーン 角が生えた白く輝く馬のような姿をしていてその生態は極めて勇敢でありゾウすらも一撃で倒すといわれるほどである。古くからユニコーンの角はあらゆる病気を治す力を持っていると信じられているものの、その捕獲極めては難しく、何かしらの知恵をはりめぐらせなければならない。しかし一般的に知られているのは処女を好むとされているため処女の娘に誘惑させて捕まえるというものである。しかし…』(by ウィキぺディア)
しかし、読もうとは思ったものの、長い。
最初と最後だけ読み後の所はかなり読み飛ばした。
「あ~わかった。要するに角生えた女好きの馬だね。」
「お前、きちんと読めよ。」
「女好きの馬…って…。」
みぎてちゃんがぼそっと声に出す。
「宇崎、どうしても捕まえたかったら女装するしかないね!」
「絵里よ。なんでそうなる?」
「だって宇崎、処女じゃん?」
「いや、そりゃそうだけど。ってかそれ使い方間違ってないか!?俺男だぜ?」
「それにあなた、女子にゾウを倒す馬と戦わせるつもり?」
「ぐ…、し、仕方がない。代わりに絵里、ちゃんと手伝えよ!」
「わかったよ!じゃあこれも~らいっ!!」
「あぁ!?俺のコロッケ~!?」
こうして私は宇崎に付き合い、馬を捕獲することになった。
しかし、宇崎も物好きな男だ。
女装したいだなんて。
―――――
辞書の最後の一文にはこうあった。
『しかし、処女が偽物であることがわかった場合は、激しく怒り狂い追い回す。』