吸血鬼くんの話、
「明ー!着替えたよー」
部屋の中から聞こえる声。
早く入れと言わんばかりの浮き足立っているのがわかる。
「満月。ご飯の炊き方、わかるか?」
ひかりが体調不良の時、ご飯を作れる人がいなくていつも遅くなっていた。
でも、今回は満月がいるからまだマシになるはず。
「うむ。こう見えてシャルドネ様のところでは家事全般やっていたからな。ご飯を炊くことぐらい雑作もないわ」
満月も自慢げに胸を張っていた。
なら、任せてみるか。
いざとなればレトルトご飯があるし。
「じゃ、任せるよ。雑炊にするから柔らかめに頼む」
満月の頭をポンポンと叩き、あとを任せる。
満月は誇らしげにキッチンに向かっていった。
「ひかりー。入るぞ」
一応断ってから部屋に入る。
ひかりはすでに布団に入っていた。
「明ー。満月ちゃんはー?」
残念そうな顔。
きゅっと、俺の手を握る。
「満月にはご飯を任せてみた。うまくいけば、今日は満月が炊いたご飯だよ」
炊飯器とか、よその家のものはなかなか使えないものだ。
うまくいくか心配だが、ひかりのそばにいたい。
「楽しみだなー。明のご飯しか、食べたことないもん。満月ちゃん、ちゃんとできるのかなー?」
くすくすと、楽しそうに笑うひかり。
目がトロンとしてるから、結構眠いんだろう。
「ご飯ができるまで寝てなよ。また、起こすからさ」
一緒に笑い、ひかりの手の温もりを感じる。
ひかりは名残惜しそうにまぶたを閉じていった。
部屋の中から聞こえる声。
早く入れと言わんばかりの浮き足立っているのがわかる。
「満月。ご飯の炊き方、わかるか?」
ひかりが体調不良の時、ご飯を作れる人がいなくていつも遅くなっていた。
でも、今回は満月がいるからまだマシになるはず。
「うむ。こう見えてシャルドネ様のところでは家事全般やっていたからな。ご飯を炊くことぐらい雑作もないわ」
満月も自慢げに胸を張っていた。
なら、任せてみるか。
いざとなればレトルトご飯があるし。
「じゃ、任せるよ。雑炊にするから柔らかめに頼む」
満月の頭をポンポンと叩き、あとを任せる。
満月は誇らしげにキッチンに向かっていった。
「ひかりー。入るぞ」
一応断ってから部屋に入る。
ひかりはすでに布団に入っていた。
「明ー。満月ちゃんはー?」
残念そうな顔。
きゅっと、俺の手を握る。
「満月にはご飯を任せてみた。うまくいけば、今日は満月が炊いたご飯だよ」
炊飯器とか、よその家のものはなかなか使えないものだ。
うまくいくか心配だが、ひかりのそばにいたい。
「楽しみだなー。明のご飯しか、食べたことないもん。満月ちゃん、ちゃんとできるのかなー?」
くすくすと、楽しそうに笑うひかり。
目がトロンとしてるから、結構眠いんだろう。
「ご飯ができるまで寝てなよ。また、起こすからさ」
一緒に笑い、ひかりの手の温もりを感じる。
ひかりは名残惜しそうにまぶたを閉じていった。