俺、共犯者と秘密共有中。
「……純くん。」
翌日聖也から寝坊をしてサボると連絡が来ていたので、食堂で一人飯をしていると、朱音がお盆を持って、俺の向かいに腰掛けた。
テーブルに置かれた丼の中身を覗くと、美味しそうな半熟の卵とじが乗っかっている。
「なにそれ?」
「唐揚げ丼。」
ふうん、今度食べてみよう、と俺が独り言のように呟いたのを最後に、会話が途切れた。
食事中なので、沈黙はそんなに気にならないが、朱音は普段何を考えているのかいまいちわからないので、俺は少し落ち着かなかった。
「……あのさ。」
俺のラーメンが、もうほとんどなくなりかけていた時だった。
黙々と唐揚げ丼を頬張っていた朱音が、突然口を開いた。
「ん?」
朱音は、おずおずと言った。
「……聞いたの、聖也から、美咲さんのこと、……とか、色々。」
「……うん。」
とくに答えることもなくて、俺はただ頷く。
「……ごめんあたしもひとつ謝ることあって。ほんとは、美咲さんの気持ち、気づいてた、……のかも。」
「……かも、って、なに。」
朱音は唇をキュッと結んで、一呼吸置いてから、話し始めた。
「……あたしのせいで3人の関係壊すのが怖くって、言えなかった部分もあったかなあって、今思うと。」
「……いいよ、別に。結局は丸く収まった訳だし。」
俺が言うと、朱音は少し口元を緩めた。
「……聖也は気の毒だけど、自業自得だし、……頑張って。応援してる。」
「うん、ありがとう。」
朱音は微かに笑顔を見せると、お盆をもって立ち上がった。
そうして背中を見せた彼女を、あ、と呼び止める。
「朱音も、頑張れ。」
顔だけ振り返った彼女は、少し照れくさそうな顔を見せて、そのまま去って行った。
翌日聖也から寝坊をしてサボると連絡が来ていたので、食堂で一人飯をしていると、朱音がお盆を持って、俺の向かいに腰掛けた。
テーブルに置かれた丼の中身を覗くと、美味しそうな半熟の卵とじが乗っかっている。
「なにそれ?」
「唐揚げ丼。」
ふうん、今度食べてみよう、と俺が独り言のように呟いたのを最後に、会話が途切れた。
食事中なので、沈黙はそんなに気にならないが、朱音は普段何を考えているのかいまいちわからないので、俺は少し落ち着かなかった。
「……あのさ。」
俺のラーメンが、もうほとんどなくなりかけていた時だった。
黙々と唐揚げ丼を頬張っていた朱音が、突然口を開いた。
「ん?」
朱音は、おずおずと言った。
「……聞いたの、聖也から、美咲さんのこと、……とか、色々。」
「……うん。」
とくに答えることもなくて、俺はただ頷く。
「……ごめんあたしもひとつ謝ることあって。ほんとは、美咲さんの気持ち、気づいてた、……のかも。」
「……かも、って、なに。」
朱音は唇をキュッと結んで、一呼吸置いてから、話し始めた。
「……あたしのせいで3人の関係壊すのが怖くって、言えなかった部分もあったかなあって、今思うと。」
「……いいよ、別に。結局は丸く収まった訳だし。」
俺が言うと、朱音は少し口元を緩めた。
「……聖也は気の毒だけど、自業自得だし、……頑張って。応援してる。」
「うん、ありがとう。」
朱音は微かに笑顔を見せると、お盆をもって立ち上がった。
そうして背中を見せた彼女を、あ、と呼び止める。
「朱音も、頑張れ。」
顔だけ振り返った彼女は、少し照れくさそうな顔を見せて、そのまま去って行った。