俺、共犯者と秘密共有中。
「わたし、……。」


 美咲ちゃんは、嗚咽で震える声を落ち着けるように、一度強く唇を結ぶと、目に涙を沢山溜めて言った。


「すき……。わたし、純平くんのこと、ずっと好きだった……。」


 思わず俺まで泣きそうになって、その小さな身体を引き寄せ、強く抱き締めた。


 ずっと、……夢見ていたことだった。


 彼女から、その言葉が出てくるなんて。


「純平くん、……苦しい。」


 彼女の涙で濡れた首筋が、少し冷たい。


 そんな感覚さえ、愛おしかった。


 美咲ちゃんを離すと、うさぎのように真っ赤な目と、少し照れくさそうな顔が俺を迎えた。


「……付き合う?」


 俺が聞くと、彼女は嬉しそうにはにかんだ。


「……うん。」
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