孤独女と王子様
そして、体がひとつに繋がった時、私は自然と涙が零れてきた。
ところが、私の首のあたりに、冷たい液体が降ってくるのを感じた。

閉じていた目を開けて、剛さんを見ると、私と同じく、彼も泣いていた。

「剛さん?」
『ごめん。あまりに嬉しくて。夢にまで見たこの状況が・・・由依のこと、あまりにも好きすぎて、目頭が痛いくらいになっちゃった』
「私も、嬉しいよ。いつも、こうならないかと期待していた自分がいたの」

そうだ。
私達が一線を越えることは、容易かったはず。

でもあえてそうしなかっただけだ。

『ごめん。やっぱり僕の意気地がなかっただけだ』
「そんな自分だけのせいみたいに言わないで。こういうことは、2人ですることなんだから」

こんな会話をしているのに、体はひとつに繋がっているこの状況。

『痛くない?』
「大丈夫。でも久しぶりだから、優しくして」
『久しぶりか・・・僕は由依の初めての男になりたかったな』

そう言って剛さんはゆっくり腰を動かし始めた。
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