孤独女と王子様
私達は、私の念願だったシャワーを今浴びている。
狭いユニットバスでふたり一緒に。

"狭いよ"と私は言ったけど、剛さんは一緒に入ると譲らなかった。

結構、剛さんって頑固なのかな。
私も短気だと思うけど、剛さんの言うことは何でも聞いてしまうあたりは、やっぱり惚れた弱みなのかも知れない。

『由依ちゃんはやっぱり僕の思った通りの体だった』
「え、何?」

剛さんが私の体を洗ってくれているというあり得ない状況の中で、剛さんは言う。

『ヒップは小さくて、ウエスト、腕や足は折れちゃいそうなくらい細いのに、ここだけはすごく肉付きがいい』

と、私の胸を泡のついたスポンジで洗う剛さん。

「ちょっとやめてよ。恥ずかしい」
『僕は褒めているつもりだけど』
「私のことをそういう風に見ていたの?」
『男はみんなそんなもんだよ』

剛さんは私にシャワーをかけながら、剝れた私に軽くキスを落とした。

『由依ちゃんがそういう体なんだと想像できたのは、以前に由依ちゃんが足を怪我して僕がおんぶした時があったでしょ?あの時だよ』
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