孤独女と王子様
そこから待つこと約2時間。

メールの返信がないまま日付が変わり、心配をし始めた頃、ドアに鍵が刺さる音がした。

由依ちゃんだと思い、ドアの前に行くと、確かに由依ちゃんはいる。
かなり飲まされたようだ。

そして後ろには、見知らぬ男。

『あれ?剛さん?ゴウゥ』

と、僕に抱き着いてきた由依ちゃん。

「由依、こんなになるまで飲んじゃダメだろ?」
『ごめんなさい』

俯く由依ちゃんはやっぱり可愛い。

「後でお説教だぞ」
『エーン、許してぇ。私、剛に嫌われたら生きて行けないのぉ』

由依ちゃんは本気で子供のように泣き出した。
初めて呼び捨てにされている気がするけど、今は夜中。
ご近所迷惑だ。

とにかく由依ちゃんを家に入れなければ。

「由依、お願いだから静かにしようね」

僕は由依ちゃんを抱き上げた。
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