孤独女と王子様
『由依ちゃんは、寂しさや孤独の辛さをよく知っているからこそ、多分これからひとりで過ごしたりする時には恐怖感をひと一倍感じると思う。それを僕はよく分かっているつもりだよ』

"さ、お腹空いた"と私から離れた剛さんは、出来上がったチャーハンをローテーブルに並べた。

"いただきます"と、私達はゆっくりチャーハンを頂く。

『これからも、寂しい思いはすると思うけど、今までのそれとは違うよ。僕以外にも、舟さん、遥香ちゃんもいるし…ケン兄さんだって、間違いなく由依ちゃんの理解者だからさ』
「剛さん、ありがとう」

私は心から、剛さんに出会えてよかったと思った。

これから先、成瀬川家の人たちと会っても、驚かず冷静に、ひとつひとつの問題を剛さんと一緒に解決して行こうと思ったのに…

その数日後に、私は驚愕の事実を知ることになる。
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