孤独女と王子様
私には全く自覚がない。
でも剛さんに言われて周りを見るけど、混雑の中、私に目を向けているようには思えない。

「気のせいだよ」
『そりゃ、じっと見るわけないじゃん。あからさま過ぎると、僕が睨むから』
「ありがとう」
『由依ちゃんは隙がありすぎ。水着を着たら、ナイスバディがバレちゃうんだから』

ナイスバディ?
そんなこと言われたことないよ。

まぁ、言われるような場面に出くわさないっていうのもあるんだけど。

『由依ちゃんの身体の良さは、僕だけが知っていればいいの。最高だったよ、昨夜の由依ちゃん』

と、剛さんは耳打ちするもんだから、多分私の顔は赤くなったと思う。
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