孤独女と王子様
『剛、それは愚問だよ。俺の疑似家族に付き合ってくれたお前が、俺の娘の旦那になってくれるなんて、これ以上嬉しいことはない。しかも、そこに政略的な部分がなく、恋愛のプロセスをきちんと経た形なんだから、羨ましいよ』
「お父さん、羨ましいは何回も聞いたかも」
『そうだったな』
私はお父さんの空になったグラスにワインを注ぐ。
『こうやって、娘にワインを注いでもらうって、昔の環境じゃ考えられなかった。由依の広い心のお陰だ、ありがとうな』
「私は、何もしていないよ」
剛さんの存在が、私を変えた。
間違いなく。
『剛だって、決して恵まれた環境ではなかったはずなのに、それでも人を愛する心は、静かに眠っていたんだな。あんな母親でも、頑張ってはいたからな』
「お父さん、羨ましいは何回も聞いたかも」
『そうだったな』
私はお父さんの空になったグラスにワインを注ぐ。
『こうやって、娘にワインを注いでもらうって、昔の環境じゃ考えられなかった。由依の広い心のお陰だ、ありがとうな』
「私は、何もしていないよ」
剛さんの存在が、私を変えた。
間違いなく。
『剛だって、決して恵まれた環境ではなかったはずなのに、それでも人を愛する心は、静かに眠っていたんだな。あんな母親でも、頑張ってはいたからな』