孤独女と王子様
『奥さんがここに運ばれてきた今から3時間ほど前、付き添いがないままの救急搬送だったので家族に連絡をつけるのに奥さんに連絡先を確認しようとしたらしきりに"主人には連絡しないでください。点滴を受けたら私は帰りますから"と言って、頑なに教えてもらえなかったんだよ』
そこまでして、僕に心配を掛けたくなかったのか。
『それでも、保険証だけは預かって、名前が"成瀬川由依"となっていたことで、何か手掛かりはないか良美に連絡したんだ』
だから良美さんから僕に連絡があったのか。
『君は、まだ本当の意味での"夫"になり切れていないのではないか?』
「え?」
本当の意味での・・・ってどういうことだろう。
『夫婦は、何事にも助けあって有事を乗り越えなければならない。子供は産むのは妻でも、育てるのは2人でやることだ。それなのに、奥さんは剛くんに妊娠していることを言い出せないでいた。言い出せない環境を自ら作ってないか?』
先生はあくまで、僕に優しく話す。
そこまでして、僕に心配を掛けたくなかったのか。
『それでも、保険証だけは預かって、名前が"成瀬川由依"となっていたことで、何か手掛かりはないか良美に連絡したんだ』
だから良美さんから僕に連絡があったのか。
『君は、まだ本当の意味での"夫"になり切れていないのではないか?』
「え?」
本当の意味での・・・ってどういうことだろう。
『夫婦は、何事にも助けあって有事を乗り越えなければならない。子供は産むのは妻でも、育てるのは2人でやることだ。それなのに、奥さんは剛くんに妊娠していることを言い出せないでいた。言い出せない環境を自ら作ってないか?』
先生はあくまで、僕に優しく話す。