孤独女と王子様
「じゃぁ、由依ちゃんも挽回しよう」

僕は由依ちゃんを抱き締めた。

「ふたりで、挽回して、この子のために頑張ろうよ」
『うん』

僕達は昨日よりも一歩、人の親になる人間して成長できたかな。

ママと君を一番愛するパパになることを誓うよ。

飽きずに由依ちゃんのお腹を撫でながら来年春が待ち遠しいと思う僕だった。

翌々週になって、僕達の休みが合わせられた水曜日になって鍬形の本邸に行った。

仕事で舟さんはいないけど、律子さんはいる。

でも、僕達が来ると聞いた舟さんは、早めに仕事を切り上げると言っていたらしい。

由依ちゃんはあれから"剛さんを心配させないようにする"と、きちんとご飯を食べている。
つまりは、そんなに悪阻自体は酷くはないようだ。

睡眠も、僕が頭を撫でながら抱き締めていると、スヤスヤ寝てくれる。

大分顔色が戻ってきて安心した。
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