孤独女と王子様
『おい、どうしたんだよ律子』
『だって、ちょっと仲良し過ぎないかしら、私達』
『そりゃそうだろ。"仲良く"したから子供が出来るわけだから』
『そうじゃなくて・・・』

律子さんは僕達を見たので、由依ちゃんも妊娠していることを舟さんに報告した。

すると、舟さんは"そりゃ、仲良しだね、夫婦単位で"と言って笑った。

『でも、私はお母さんとそれほど仲良しな親子じゃなかったよ』

由依ちゃんは真顔でそう言うけど・・・

『由依、親子って言うのは大人になろうが結婚しようが、切れない関係なんだよ。だからこれから仲良くしたっていいじゃないか、律子と、もちろん俺も』

舟さんがそう言うと、小林さんがすすり泣きしていた。

『舟様、本当に良かった、良かった・・・』
『小林、泣かないでくれ。これもお前の勇気ある決断があったからこそなんだ』
『私は何もしていません。寧ろ、皆さまを苦しめてしまって・・・』
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