孤独女と王子様
『へぇ、舟も3人の子供の父親か。で、その子が生まれれば、おじいちゃんにもなるわけか』
「そういう母さんも、生まれたらおばあちゃんなんだけど」
『そうだったわね。あらやだ。おばあちゃんなんて呼ばれたくないんだけど』

どうやら母さんは、孫に自分をどう呼ばせようか思案中のようだった。

僕達も律子さんのところに駆け付けたいところだけど・・・由依ちゃんがいつどうなるか分からないので、自宅待機だ。

『剛、お昼ご飯まだなんじゃないの?カレー作ってあるから食べなさい』
「はぁい」

由依ちゃんだけではない、僕が母さんと過ごすのも、どこかに意味があるのではと思った。

そして、日付が変わって15日の夜明けに、由依ちゃんに異変が起こる。

『剛さん、来たみたい・・・』

隣で寝ていた僕は飛び起きて、既に準備してあった入院用のバッグを玄関に運び、そして病院に電話をした。
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