孤独女と王子様
"サイン会があって、お兄さんとも一緒だったんです"と、今日の出来事を話してくれた神戸さん。
一通り話した後、僕に向かって
『先日は、申し訳ありませんでした』
と、頭を下げた。
『私、人に私の心の中に入られるのが、怖いのかも知れません。先日は、貴方からそれを感じてしまったから…』
「いえ、僕こそ性急すぎたんです。ただの客なのに、友達になりたいだなんて、おこがまし過ぎますよね」
『いえ、貴方は悪くありません。私のこのひねくれた性格がいけないんです』
そう言うと神戸さんは俯いていた頭を上げて、真っ直ぐ僕を見た。
『今日、貴方を出口で待っていたのは、火曜日まで待てなかったのは、電車に乗ったのに引き返してきたのは…まだ間に合いますか?』
「何が、です?」
『貴方のお友達になることです』
大きな黒目でこちらを見る神戸さん。
その眼力に、今まで落ちた男はいないのだろうか。
僕には不思議でたまらない。
一通り話した後、僕に向かって
『先日は、申し訳ありませんでした』
と、頭を下げた。
『私、人に私の心の中に入られるのが、怖いのかも知れません。先日は、貴方からそれを感じてしまったから…』
「いえ、僕こそ性急すぎたんです。ただの客なのに、友達になりたいだなんて、おこがまし過ぎますよね」
『いえ、貴方は悪くありません。私のこのひねくれた性格がいけないんです』
そう言うと神戸さんは俯いていた頭を上げて、真っ直ぐ僕を見た。
『今日、貴方を出口で待っていたのは、火曜日まで待てなかったのは、電車に乗ったのに引き返してきたのは…まだ間に合いますか?』
「何が、です?」
『貴方のお友達になることです』
大きな黒目でこちらを見る神戸さん。
その眼力に、今まで落ちた男はいないのだろうか。
僕には不思議でたまらない。