孤独女と王子様
「もちろん、喜んで」

僕がそう言うと、神戸さんは店でもスラジェでも見せなかった笑顔を向けてくれた。

うわっ、眼力に笑顔。

彼女の目線を反らしたくないけど、このままでいたら、彼女の望んでいない展開に持って行ってしまいそうな僕。

だからやむ無く目線を反らして、正面にある滑り台を見た。

『ありがとうございます』
「実は僕も、今遊んでくれる友達がいないんですよ」
『そうなんですか?』

神戸さんは意外そうな反応をした、けど…

「僕、学生時代はサーフィンとスノボーをやっていまして。それこそ時間を見つけてはそれらに明け暮れてたんですが、卒業してからは、みんなは土日が休みの仕事で、僕はホテル勤務なので、とにかく休みが合わないんです」

夜、飲みに行くことくらいしかできなくなっちゃったんだよね。
年末年始に泊まりでスノボーに行ったくらいかな。
男ばっかり6人で。
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