孤独女と王子様
「私、そんなに冷たい人間に見えますか?…そうですよね。剛さんには一旦は冷たくしてしまったわけですから。すみません」

私は頭を下げた。

『僕は全く恨んでないよ。むしろ由依ちゃんの心を溶かしたいって思ったきっかけになったし』

"さ、あともう少し滑ろうか"と、私達はレストランを出た。

剛さんが私に優しくしてくれる理由は、大方分かっているつもり。

だけど…

午後、何本か滑ったところで天候が悪化してしまい"由依ちゃんに怪我でもされたら大変"と、3時で切り上げた。

ここからは実はさらに緊張。
この地で1泊するから。

剛さんはツインの部屋をチョイス。

男の人とホテルで相部屋?

剛さんは信用しているけど…

この近くにスキー場隣接ではないけどゴールドホテルグループ経営のホテルがあるのに、剛さんはあえてそこにはしなかった。

チェックインをして、ふたりで部屋に入り、妙な雰囲気を変えようとなぜグループのホテルにしなかったのかの疑問を剛さんにぶつけると・・・
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