孤独女と王子様
『彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず』
「え?」
『孫子の言葉だよ。敵についても味方についても情勢を把握していれば幾度戦っても敗れることはない、という意味』
そうか。
そんな言葉を知っているだなんて、さすが次期社長だね。
『最初に勉強の意味で入った外資系ホテルの研修の時に、外部講師が言っていたんだ。僕はその言葉に従って、なるべくライバルのホテルに泊まることにしてる』
ウェアを脱いでインナー姿になった後、
『バスルームで着替えてきなよ』
と、気を使って私に言ってくれた剛さん。
私はバスルームの中でトレーナーとGパンに着替え、出ると既に剛さんも着替え終わってテレビを見ていた。
『今日は本を持ってきていないから、時間をもて余すね』
剛さんはそう言って苦笑いした。
だから私は、
「少し寝た方がいいんじゃないですか?」
『それなら、由依ちゃんも一緒に寝ないと。僕だけ寝るのは、もったいない』
「え?」
『孫子の言葉だよ。敵についても味方についても情勢を把握していれば幾度戦っても敗れることはない、という意味』
そうか。
そんな言葉を知っているだなんて、さすが次期社長だね。
『最初に勉強の意味で入った外資系ホテルの研修の時に、外部講師が言っていたんだ。僕はその言葉に従って、なるべくライバルのホテルに泊まることにしてる』
ウェアを脱いでインナー姿になった後、
『バスルームで着替えてきなよ』
と、気を使って私に言ってくれた剛さん。
私はバスルームの中でトレーナーとGパンに着替え、出ると既に剛さんも着替え終わってテレビを見ていた。
『今日は本を持ってきていないから、時間をもて余すね』
剛さんはそう言って苦笑いした。
だから私は、
「少し寝た方がいいんじゃないですか?」
『それなら、由依ちゃんも一緒に寝ないと。僕だけ寝るのは、もったいない』