孤独女と王子様
『ゲーム、だったんです』
「ゲーム?」
『私を使って、みんなで賭けをしていたんです』

由依ちゃんの言葉で、何となくゲームの意味が分かった気がした。

『二人きりだと思っていた彼の家にはテニス部の友達が他に2人いて、男っ気のない私を落とせるかどうか賭けをして最後まで終わった時点で彼と、彼に賭けた人の勝ち』

証拠の如く彼の友達に写メを撮られ、屈辱的な展開。

でも、その割には淡々とその出来事を話す由依ちゃん。

「よく、そんな出来事を冷静に話せるね」
『結局は、自分の身は自分で守らなければならないといういい教訓になった出来事ですから』

でも、好きな人に裏切られ、心に傷を負ったことは明白だ。

僕もかなりショック。
由依ちゃんの体をそんな理由で奪われるなんて。

「その写メは、どこかに流出したりしなかったの?」
『それが、不幸中の幸いで…』
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