月光~誠ノ心~
そして、京の街を歩きある場所に連れていかれた。

其処は、新撰組屯所。

門を潜ると同時に向けられる、隊士からの視線。

少し気まずい。

まぁ、しょうがないよな。


「靴を脱いで上がってくれ。」


私は言うことを聞き縁側に上った。

そして彼が襖を開けて一歩中に入ると。


「李彩じゃねーか!どうしたんだよいきなり。」


と、声を掛けられた。

良く見れば、見覚えのある顔だった。

それは。


「歳君?」

「あぁ、そうだ。久し振りだな。」


等と、久し振りに会った父のことを(懐かしい)と思いながら見ていた。
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