月光~誠ノ心~
「「……。って、歳君?!」」

「あっ、お前ら居たのか。」


さっきの彼と他に、六人ほど増えていた。

皆目を丸くしたまま動かない。

そして、見覚えのある顔が二人。


「敬助さんに勇さん。お久し振りです。」

「あぁ!李彩ちゃんですね、お久し振りです。お元気でしたか?」

「はい。」


敬語キャラの敬助さん。

あの時と変わらないな。


「李彩…。って、あの李彩ちゃんか。大きくなったな~。」

「そうです。勇さんは変わりませんね。さすが過去。」


なんて、勇さんは「は、はっは」と一人で笑っている。


「土方さん。四人で盛り上がるのは良いですけど、僕にも紹介してくださいよ。」


薄茶色の短い髪を少しだけ束ね、黄緑色の瞳を持つ彼が歳君に話し掛けた。

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