ミントグリーン~糖度0の初恋~
「何それ? 何それ? 何それー ?!」
思い切り取り乱した俺に清海が腹を抱えて笑う。
「ぶはははっ。
何それ? は俺のセリフ。
女子高生みたいに連呼してんじゃねえよ。
いつものクールなシンタくんはどうしちゃったのよ?」
「うっさいよ。
いーから早く説明しろ!」
こういう客商売を始めるために作り上げたキャラなんてあっさり崩壊させてやる。
俺は清海が座るスツールをガンッと蹴っ飛ばして先を促した。
俺は清海より背が高いから1つ分空いてようが空振りなんかしない。
「……イテッ。
お前、俺より背が高くて足が長いことひけらかすなよ。…ったく。
だから、さっきも言ったろ?
何でそうなったかは分からないけど、千波が俺を訪ねて予備校に来たらしくて、
その相手をたまたまナベさんがしたらしくて、
そしたら意気投合したらしくて、そのままバイトにおさまったらしいよ?
ちょうど補助員の募集してたとこだし」
「はぁ……?」
推測だらけの説明に力が抜ける。
「あいつは、思い立ったら即行動に移るタイプだから」
そんな俺を見ながら清海は楽しそうにニヤニヤ笑っていた。