【完】矢野くん、ラブレターを受け取ってくれますか?
「拓磨くん、今日は学校来ないのかな……」
「んー、俺も何回か電話してんだけど、全く通じなくてさ」
「そっかぁ……」
残念だなぁ。
拓磨くん、このまま学校に来なくなっちゃったらどうしよう。
「大丈夫、拓磨ならきっとまた、美憂ちゃんに会いに学校にくるよ」
「そうかなぁ」
もう私の顔なんて見たくないって思ってるかもしれない。
どうか、また拓磨くんが来てくれますように……。
そう願うしかない。
「さ、とりあえず教室戻って葵ちゃんと3人でごはん食べよ?葵ちゃん、待ちくたびれてるかも!」
「そうだね」
私と多田くんは階段をあとにした。
「あ・お・い・ちゃーん!!!って、もう食べてんじゃん!!?」
「うるさ……だって多田くんと美憂が遅いんだもん。待ってられないわ」
多田くんの声に耳を塞ぎながら冷静に答える葵ちゃん。