【完】矢野くん、ラブレターを受け取ってくれますか?




「まだ昼ごはん食べてなかったんだ」



私の手にあるクリームパンを見て言った。



「あぁ、うん。実は今日うっかりお弁当作るのを忘れちゃって……。最近、全然ツイてないんだよね」



「そうなの?」



「だって、今日も机に伏せてただけなのに、先生に居眠りしようとしてると思われて、放課後下駄箱の掃除させられることになっちゃったし……」



自分の最近のツイてない率、高すぎるよ……。



「うわぁ、それは災難だね。俺も手伝おうか?」



「いやいやそんなっ!申し訳ないよ」



「そっかぁ、じゃあ頑張ってね」



「うん!」



星司くんはニコッと笑って手を振ると、自分の教室に帰っていった。



私も教室に入ると、葵ちゃんたちのところに戻った。



「はぁ、なんとかクリームパンをゲットできたよ」



「よかったじゃん」



葵ちゃんが紙パックのイチゴミルクを飲みながら言った。
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