涙がこぼれる季節(とき)【完】
半ば強引に約束し、解散後、シュウとともに家へ向かった。


「シュウってC小だろ? 家、どの辺?」

「……3丁目の、スーパーの、近く」


普段部室で話す時はノリのいいシュウが今キョドっているのは、俺たちのすぐ前に結衣がいるからなのか。


やはり、シュウは結衣のことが好きなのだろうか――。




その疑問は、数分後、あっさり解決した。

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