君に届くまで。




「......ごめんな。」



「....ヒック......」



彼女は泣いていて。

その涙さえも拭ってあげられない自分に腹が立つ。



「.......だから、お前は他の誰かと幸せになれ。

....じゃあな。」



「....っ待って!」



「..............」



__そう叫ぶ彼女の声を背に俺は歩きだした。



「.....わ..私もあなたが大好きだよ!
あなたといた時間は本当に幸せだった!
今まで、たくさんありがとう。

......あなたは私の.....っだよ!」



__俺は思わず顔を手で覆ってしまった。


彼女の言葉は、この舞う雪をすべて
溶かしてしまいそうなほどに........温かかったから。





< 11 / 13 >

この作品をシェア

pagetop