心の裏側と素肌の境界線を越える為に
へなへなと、布団の上に崩れ落ちた俺を見ながら、

「やっぱり…初めてじゃなかったんだね」

微笑むと、

「手際がよかった」

俺の頭に手を伸ばすと、俺の頭を撫でた。

突然、お姉さんのように感じた片桐を見つめてしまう。

布団の上で膝を抱えているから、大事なところは見えない。

あまりにもじっと見つめるから、片桐は少し顔を赤らめると、照れたように、

「あ、あたしは…勿論初めてじゃないよ」

咳払いとすると、立ち上がり、

俺に全身を露にした。

贅肉一つない綺麗な体は、宝石のようだった。

思わず見とれていると、

片桐は衝撃的な言葉を発した。

「結婚してたからね」

そして、はにかんだ。




「え?」

思いがけない言葉に驚き、固まっている俺に気付かず、

片桐は言葉を続けた。
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