婚約者は突然に~政略結婚までにしたい5つのこと~
小森家キッチン

怒り狂う私を目の前に項垂れる両親。

「どうゆう事よ!」私は両手で力一杯テーブルを叩き付けた。

「お爺様からの指示なんだよ、遥」パパは下を向いたまま言う。

「指示で大事な愛娘を結婚させるのっ?!情けない!」

「違うんだ、そう言う訳じゃない」パパは顔を上げて、毅然とした態度で否定した。

「実は個人的にシンガポール株に手を出してリーマンショックの際に大損したんだ。その穴埋めをするためにお爺様から借金をしているので、断れなかっただけだ」

「余計情けないわあ!!」更に私は炎上した。

パパの回答は私の怒りにガソリンをぶっかけたようなもんだ。

「借金っていくらあるのよ?」

私の問いに、パパは無言で指を3本立てた。

「三千万?」私が尋ねると、パパは首を横に振る。

「桁が違う」

「3百円?」パパは再び無言で首を振った。

「ま、まさか、さんおくえん…?」パパはこっくり頷いた。

我が家に三億円の借金…

お爺様から借りたとはいえ、途方もない金額だ。私はクラリと目眩がした。

「どーすんのよ!このダメ親父!!私の人生返せ!!」私は立ち上がって怒鳴り散らす。
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