婚約者は突然に~政略結婚までにしたい5つのこと~
藤原氏に言われた通り3番テーブルへオーダーを取りに行きキッチンにオーダーを伝えると「遥ちん!」と野太い声に呼びとめられた。
「裏口にゴミ出してきてもらっていい?」キッチンを担当している松澤氏にゴミ出しを頼まれる。
松澤氏は体躯がデカくて、スキンヘッドの強面だが、今年40になる優しい二児のパパである。
「はぁい!」私はゴミバケツから生ごみの入ったポリ袋を取り出し、新しいものと交換した。
ゴミ袋を引きずりながら裏口から出る。店の裏手にあるダストボックスの蓋をあけるムッとすえた臭いがして思わず鼻を顰める。
気合を入れてゴミ袋を持ち上げ、ダストボックスの中に放り込むと、素早く蓋を閉じた。
私は「ふう」と溜息をつき額の汗を手の甲で拭った。
店に戻ろうと振り返ると「おい」と声を掛けられる。
振り向くと、裏路地には似つかわしくない葛城の姿があった。
「何…してるの?こんなとこで」私は訝しい視線を向ける。
「それはこっちの台詞だろ?お前こそこんなとこで何してんだよ」葛城の顔にいつもの笑みは、ない。
理由はよくわからない、けど、怒っているのは嫌でもわかる。
「バイト… 」私は迫力に押されてボソリと呟く。
「だから、なんでバイトなんてしてんの?」
「だって、うち貧乏だから」
「お前、自分の立場解ってんのか?うちに嫁ぐ以上みっともない事すんなよ」
みっともない?働いて自分で金を稼ぐことがどうしてみっともない事なんだろう。
とっかえひっかえ女と遊んでるのはみっともない事じゃないのだろうか。
だけど、そんな事を言えば葛城を更に怒らせる事になる。
「裏口にゴミ出してきてもらっていい?」キッチンを担当している松澤氏にゴミ出しを頼まれる。
松澤氏は体躯がデカくて、スキンヘッドの強面だが、今年40になる優しい二児のパパである。
「はぁい!」私はゴミバケツから生ごみの入ったポリ袋を取り出し、新しいものと交換した。
ゴミ袋を引きずりながら裏口から出る。店の裏手にあるダストボックスの蓋をあけるムッとすえた臭いがして思わず鼻を顰める。
気合を入れてゴミ袋を持ち上げ、ダストボックスの中に放り込むと、素早く蓋を閉じた。
私は「ふう」と溜息をつき額の汗を手の甲で拭った。
店に戻ろうと振り返ると「おい」と声を掛けられる。
振り向くと、裏路地には似つかわしくない葛城の姿があった。
「何…してるの?こんなとこで」私は訝しい視線を向ける。
「それはこっちの台詞だろ?お前こそこんなとこで何してんだよ」葛城の顔にいつもの笑みは、ない。
理由はよくわからない、けど、怒っているのは嫌でもわかる。
「バイト… 」私は迫力に押されてボソリと呟く。
「だから、なんでバイトなんてしてんの?」
「だって、うち貧乏だから」
「お前、自分の立場解ってんのか?うちに嫁ぐ以上みっともない事すんなよ」
みっともない?働いて自分で金を稼ぐことがどうしてみっともない事なんだろう。
とっかえひっかえ女と遊んでるのはみっともない事じゃないのだろうか。
だけど、そんな事を言えば葛城を更に怒らせる事になる。