初恋 二度目の恋…最後の恋
「ありがとうございます。ではお先に失礼します」
「お疲れ様。また、明日ね」
「はい」
私が頭を下げると小林さんはいつものように綺麗な笑顔を浮かべて、軽く手を振っていて、営業室に戻って行くその後ろ姿を見ながら、胸がキュッとなって視線を奪われているのを感じた。私の中での小林さんの存在が大きくなっている気がする。
同じ仕事をする優しい先輩…。そのはずなのに、後ろ姿が胸をキュッとさせる。そんな思いが何なのか分からないけど、胸は苦しいままだった。
営業一課に転属して一か月と少しが経っていて、季節は次第に春から確実に熱い夏に向かっている。空調の効いた社屋を出るとじんわりとした暑さが私を包みこむ。日差しの眩しさとジットリと汗を浮かばせる湿度と気温を感じた。春の優しい風はいつの間にか姿を消していた。
『会社を出ました。今から行きます』
中垣先輩にメールをしてから私はゆっくりとカフェに向かって歩き出した。
会社から歩いて五分くらいのところにナチュラルな雰囲気を醸し出すカフェがある。コーヒーの香りもさることながら雰囲気がよく、落ち着くというのもあって人気のカフェでもあった。
店内を見回すと一番奥のテーブルに中垣先輩はいて何やら書類の束を見つめ、難しい顔をしていた。こんなところにきても研究からを手を離せないのだろう。私が目の前に立っても仕事に集中している先輩には私が来たことにさえ気付かないようだった。
「すみません。お待たせしました」
私の言葉に私が来た事に気付いたみたいで、視線を上げる。そして、少し驚いたような顔をした。自分が私を呼んだことも忘れたのだろうか?相変わらずの集中力だとある意味尊敬してしまう。
「ああ。書類を読んでいたから大丈夫だ。もう仕事はいいのか?」
「はい。自分の仕事さえ終われば帰れますので」
「お疲れ様。また、明日ね」
「はい」
私が頭を下げると小林さんはいつものように綺麗な笑顔を浮かべて、軽く手を振っていて、営業室に戻って行くその後ろ姿を見ながら、胸がキュッとなって視線を奪われているのを感じた。私の中での小林さんの存在が大きくなっている気がする。
同じ仕事をする優しい先輩…。そのはずなのに、後ろ姿が胸をキュッとさせる。そんな思いが何なのか分からないけど、胸は苦しいままだった。
営業一課に転属して一か月と少しが経っていて、季節は次第に春から確実に熱い夏に向かっている。空調の効いた社屋を出るとじんわりとした暑さが私を包みこむ。日差しの眩しさとジットリと汗を浮かばせる湿度と気温を感じた。春の優しい風はいつの間にか姿を消していた。
『会社を出ました。今から行きます』
中垣先輩にメールをしてから私はゆっくりとカフェに向かって歩き出した。
会社から歩いて五分くらいのところにナチュラルな雰囲気を醸し出すカフェがある。コーヒーの香りもさることながら雰囲気がよく、落ち着くというのもあって人気のカフェでもあった。
店内を見回すと一番奥のテーブルに中垣先輩はいて何やら書類の束を見つめ、難しい顔をしていた。こんなところにきても研究からを手を離せないのだろう。私が目の前に立っても仕事に集中している先輩には私が来たことにさえ気付かないようだった。
「すみません。お待たせしました」
私の言葉に私が来た事に気付いたみたいで、視線を上げる。そして、少し驚いたような顔をした。自分が私を呼んだことも忘れたのだろうか?相変わらずの集中力だとある意味尊敬してしまう。
「ああ。書類を読んでいたから大丈夫だ。もう仕事はいいのか?」
「はい。自分の仕事さえ終われば帰れますので」