初恋 二度目の恋…最後の恋
会社に戻ると、さっきまで車の中での穏やかな雰囲気だったのが嘘だったかのように小林さんは真剣な表情を浮かべ、高見主任と話している。今日の上手くいかなかった案件の今後の対策を話しているのだろう。今日の得意先の強気はいつもとは違ったので、何か小林さんは思うところがあったみたいだった。
それでも、私の横の机に座り、パソコンを開きながら、フッと息を吐いて、真っ直ぐに画面を見つめる姿は営業一課にいるだけの貫録を醸し出す。相手に負けないように提案をするつもりなのだろう。そんな小林さんを見ながら私は自分の仕事に没頭するのであった。
私の仕事が終わったのは定時を少し過ぎた頃だった。まだ、みんな仕事をしているけど、私は帰る準備をする。この頃は会社から帰るときにお弁当を買って、お祖母ちゃんの病室で一緒に食事をするようにしていた。
既に流動食になったお祖母ちゃんの横で食事をするのはどうかと思っていたら、お祖母ちゃんが『遅くまでいて欲しいから、何か食べるものを持ってくるか、どこかで食べておいで』というので、私は病室でお弁当を食べるようになっていた。
「すみません。お先に失礼します」
そんな言葉に、事情を知っていると思われる高見主任は一瞬心配そうな顔をする。そして、その横にいる折戸さんは私が癒されるような優しい微笑みを浮かべる。
折戸さんは本当に優しい。
一緒に居ればいるほど優しさが沁みてくる。
それでも、私の横の机に座り、パソコンを開きながら、フッと息を吐いて、真っ直ぐに画面を見つめる姿は営業一課にいるだけの貫録を醸し出す。相手に負けないように提案をするつもりなのだろう。そんな小林さんを見ながら私は自分の仕事に没頭するのであった。
私の仕事が終わったのは定時を少し過ぎた頃だった。まだ、みんな仕事をしているけど、私は帰る準備をする。この頃は会社から帰るときにお弁当を買って、お祖母ちゃんの病室で一緒に食事をするようにしていた。
既に流動食になったお祖母ちゃんの横で食事をするのはどうかと思っていたら、お祖母ちゃんが『遅くまでいて欲しいから、何か食べるものを持ってくるか、どこかで食べておいで』というので、私は病室でお弁当を食べるようになっていた。
「すみません。お先に失礼します」
そんな言葉に、事情を知っていると思われる高見主任は一瞬心配そうな顔をする。そして、その横にいる折戸さんは私が癒されるような優しい微笑みを浮かべる。
折戸さんは本当に優しい。
一緒に居ればいるほど優しさが沁みてくる。