初恋 二度目の恋…最後の恋
震える私を慰めるように小林さんはニッコリと笑う。でも、私は笑い返すことが出来なかった。口の端を上げたつもりだったけど綺麗に笑うことが出来ない。
「無理して笑わなくていい。俺の前では辛い時に笑う必要ないから」
店の横で待っていると、そんなに時間が掛からずに小林さんの呼んだタクシーがやってきて目の前で止まる。そして、小林さんは私の身体を抱えるようにして乗せると、自分も乗り込んだのだった。
「○○総合病院まで。急いでください」
小林さんの低い声でタクシーは動き出した。ここから病院まではそんなに距離はないから15分もすれば病院に到着するだろう。たった15分の時間なのに、私には果てし無いほどの時間に感じる。一分一秒でも早く病院に着きたいと思う気持ちしか私の中にはなかった。
小林さんは私の肩をそっと抱き寄せると、自分の肩に私の身体を預けさせる。そして、左手で静かに私の髪を撫でるのだった。子どもをあやすような優しい手の動きに私は目を閉じると、涙がポロリと頬を伝った。
『発作が起きれば保障出来ない。』
何度も病院の先生に言われた言葉が今、現実になろうとしている。信じたくないし、これが夢だったらどれだけいいだろう。
タクシーが病院に着いたのは、それからすぐのことだった。タクシーの運転手も安全運転を心掛けながらも、後部座席の緊迫した状況に気付いたのか、スルリと車を縫いながら走っていく。そんなタクシーの振動を目を閉じたまま感じていた。
「無理して笑わなくていい。俺の前では辛い時に笑う必要ないから」
店の横で待っていると、そんなに時間が掛からずに小林さんの呼んだタクシーがやってきて目の前で止まる。そして、小林さんは私の身体を抱えるようにして乗せると、自分も乗り込んだのだった。
「○○総合病院まで。急いでください」
小林さんの低い声でタクシーは動き出した。ここから病院まではそんなに距離はないから15分もすれば病院に到着するだろう。たった15分の時間なのに、私には果てし無いほどの時間に感じる。一分一秒でも早く病院に着きたいと思う気持ちしか私の中にはなかった。
小林さんは私の肩をそっと抱き寄せると、自分の肩に私の身体を預けさせる。そして、左手で静かに私の髪を撫でるのだった。子どもをあやすような優しい手の動きに私は目を閉じると、涙がポロリと頬を伝った。
『発作が起きれば保障出来ない。』
何度も病院の先生に言われた言葉が今、現実になろうとしている。信じたくないし、これが夢だったらどれだけいいだろう。
タクシーが病院に着いたのは、それからすぐのことだった。タクシーの運転手も安全運転を心掛けながらも、後部座席の緊迫した状況に気付いたのか、スルリと車を縫いながら走っていく。そんなタクシーの振動を目を閉じたまま感じていた。