初恋 二度目の恋…最後の恋
「もう止めてください。母が苦しみます」
そう言ったのはお母さんだった。いつもは仕事をバリバリとしている母にいつもの強さはなく、そこにいるのは自分の母親を失おうとしている娘の姿。こんなにもお母さんが泣いているのを見るのは初めてだった。
「これ以上苦しめないでください」
そう小さく言いながら母は涙を零す。蘇生を始めてかなりの時間が経っているようで、病室の中にはもうダメだという雰囲気が漂う。もしも、奇跡的に蘇生したとしても今の状態では自発呼吸ですら難しいだろう。
お母さんの声でお医者様も看護士もベッドから離れていき、入り口の方で私とお母さんを見つめていた。私はお母さんを抱きかかえるようにお祖母ちゃんのベッドに近づくと細く力のない手を握る。
微かな温もりがまだあった。まだ、温かいのに…もう、私のことを名前で呼んでくれることはない。唇を噛み締めて、声にならない嗚咽が噛み締めた唇の隙間から零れ落ちる。最期の別れだと自分でも分かっているのに言葉が出ない。言いたいことはたくさんあって。そのどれもが自分の言葉にならない。
そして、私は頬に涙を零しながらやっとの思いで言葉を口にすることが出来た。
最期の言葉を口にする。
「お祖母ちゃん。大好き」
これ以上の言葉は私にはなかった。言いたいことはたくさんあった。でも、何も言葉にはならない。今までたくさんの優しさをありがとうと、お祖母ちゃんと過ごした日々が楽しかったと。
でも、言葉にはならない。
「午後五時四十五分です。」
そう言ったのはお母さんだった。いつもは仕事をバリバリとしている母にいつもの強さはなく、そこにいるのは自分の母親を失おうとしている娘の姿。こんなにもお母さんが泣いているのを見るのは初めてだった。
「これ以上苦しめないでください」
そう小さく言いながら母は涙を零す。蘇生を始めてかなりの時間が経っているようで、病室の中にはもうダメだという雰囲気が漂う。もしも、奇跡的に蘇生したとしても今の状態では自発呼吸ですら難しいだろう。
お母さんの声でお医者様も看護士もベッドから離れていき、入り口の方で私とお母さんを見つめていた。私はお母さんを抱きかかえるようにお祖母ちゃんのベッドに近づくと細く力のない手を握る。
微かな温もりがまだあった。まだ、温かいのに…もう、私のことを名前で呼んでくれることはない。唇を噛み締めて、声にならない嗚咽が噛み締めた唇の隙間から零れ落ちる。最期の別れだと自分でも分かっているのに言葉が出ない。言いたいことはたくさんあって。そのどれもが自分の言葉にならない。
そして、私は頬に涙を零しながらやっとの思いで言葉を口にすることが出来た。
最期の言葉を口にする。
「お祖母ちゃん。大好き」
これ以上の言葉は私にはなかった。言いたいことはたくさんあった。でも、何も言葉にはならない。今までたくさんの優しさをありがとうと、お祖母ちゃんと過ごした日々が楽しかったと。
でも、言葉にはならない。
「午後五時四十五分です。」