初恋 二度目の恋…最後の恋
高見主任の言葉は正にそのとおりだった。このまま営業一課にいたいとは思うけど、あの研究所の人員不足を考えると私は静岡に行ったほうがいいだろう。最初の東京北営業所と静岡営業所の統合でリストラという言葉が出るほどだったけど、実際は新製品の開発チームが出来て、人が足りない。それに今は急に辞めた研究員もいる。
それは中垣先輩からも聞いていた。
「私もその話は聞いています。でも、私一人が静岡に行ったところで、役に立つかどうか?研究所を離れてかなりの時間が経ってます。元の場所に戻るのも躊躇するのに、一度も行ったことのない静岡研究所でやっていけるという自信はないです」
研究所を離れてかなりの時間が経つ。日々データが書き換えられていくのに私はついていけるとは思えない。そのくらいに日々変わっていく。そんなに言葉でいうほど簡単でないというのも私は分かっている。自分がしてきたことだからこそ分かる。
「それは心配ないと思う。坂上さんは一生懸命だし、仕事に対して真摯。研究所から営業一課に転属してきたことに比べたら静岡の研究所に行くくらいは大したことじゃないだろ」
高見主任の確信に満ちた言葉は私を肯定してくれるものでやはり嬉しい。他の人に言われるよりも嬉しいのは、私が高見主任を尊敬しているからだと思う。それに、研究所から営業一課に来たことを思えば、高見主任の言うとおり大したことじゃないとさえ思ってしまう。
それは中垣先輩からも聞いていた。
「私もその話は聞いています。でも、私一人が静岡に行ったところで、役に立つかどうか?研究所を離れてかなりの時間が経ってます。元の場所に戻るのも躊躇するのに、一度も行ったことのない静岡研究所でやっていけるという自信はないです」
研究所を離れてかなりの時間が経つ。日々データが書き換えられていくのに私はついていけるとは思えない。そのくらいに日々変わっていく。そんなに言葉でいうほど簡単でないというのも私は分かっている。自分がしてきたことだからこそ分かる。
「それは心配ないと思う。坂上さんは一生懸命だし、仕事に対して真摯。研究所から営業一課に転属してきたことに比べたら静岡の研究所に行くくらいは大したことじゃないだろ」
高見主任の確信に満ちた言葉は私を肯定してくれるものでやはり嬉しい。他の人に言われるよりも嬉しいのは、私が高見主任を尊敬しているからだと思う。それに、研究所から営業一課に来たことを思えば、高見主任の言うとおり大したことじゃないとさえ思ってしまう。