初恋 二度目の恋…最後の恋
私はホッと胸を撫で下ろしながら、小林さんと一緒に個室を出たのだった。小林さんは私を部屋の外に連れ出すと、ニッコリと微笑む。
「俺って救世主って感じ?」
そう言っておどける小林さんに顔が緩む。確かに救世主かもしれないと思った。高見主任の傍にいたのはそんなに長い時間ではなかったのに、一気に色香に捲かれてしまった。アルコール摂取量と危険区域の線引きのことは想定外だった。でも、今はゆっくりと息が出来る気がする。息苦しさを感じない。
小林さんの傍にいるとホッとする。
「救世主かもです。息を忘れそうなくらいになっちゃって。驚きました」
「折戸さんが美羽ちゃんを助けろってさ。俺に伝令。救出成功かな?まあ、そろそろ折戸さんのプレゼントも渡さないといけないし。でも、もう少しこうしていよう。幹事も少しは休まないとね」
小林さんの言葉に私は笑っていた。一緒に幹事をしたのが小林さんでよかったと思う。手配は小林さんが殆どしてくれたけど、それでも店を選んだりするのは楽しかった。
「プレゼントは何にしたの?」
「悩んだんですが…前に一緒にドライブに行った時に小林さんが借りたシャツを覚えてますか?あのブランドのシャツにしました」
「美羽ちゃん。そんなの覚えていたんだ」
「はい。観察することは得意なんで」
「職業病だね」
そう言って小林さんは笑いながら教えてくれた。『あのブランドは折戸さんのお気に入りだよ』って。
「俺って救世主って感じ?」
そう言っておどける小林さんに顔が緩む。確かに救世主かもしれないと思った。高見主任の傍にいたのはそんなに長い時間ではなかったのに、一気に色香に捲かれてしまった。アルコール摂取量と危険区域の線引きのことは想定外だった。でも、今はゆっくりと息が出来る気がする。息苦しさを感じない。
小林さんの傍にいるとホッとする。
「救世主かもです。息を忘れそうなくらいになっちゃって。驚きました」
「折戸さんが美羽ちゃんを助けろってさ。俺に伝令。救出成功かな?まあ、そろそろ折戸さんのプレゼントも渡さないといけないし。でも、もう少しこうしていよう。幹事も少しは休まないとね」
小林さんの言葉に私は笑っていた。一緒に幹事をしたのが小林さんでよかったと思う。手配は小林さんが殆どしてくれたけど、それでも店を選んだりするのは楽しかった。
「プレゼントは何にしたの?」
「悩んだんですが…前に一緒にドライブに行った時に小林さんが借りたシャツを覚えてますか?あのブランドのシャツにしました」
「美羽ちゃん。そんなの覚えていたんだ」
「はい。観察することは得意なんで」
「職業病だね」
そう言って小林さんは笑いながら教えてくれた。『あのブランドは折戸さんのお気に入りだよ』って。