初恋 二度目の恋…最後の恋
折戸さんが私をタクシーに乗って連れて行ってくれたのは豪華さで有名なホテルだった。見るからに高級そうな空間がホテルのロビーに入っただけで感じる。天井には立派なシャンデリア。ライトの明かりにいくつも下げられたクリスタルガラスが眩さを反射する。
そんな光を受ける床にはクリーム色の大理石が敷き詰められ、その大理石は鏡かと思うくらいに綺麗に磨かれている。そんな床を歩くたびに響くのは私のヒールの靴音。客先に行くことが増えてから履くようになったパンプスの踵が大理石の床を静かに響かせる。
「ここですか?」
「うん。美羽ちゃんと一度来ようと思ってたんだ。ここの展望レストランは眺めもいいし、料理も美味しい。それに美味しいワインも揃っているから楽しみにして」
今まで折戸さんと一緒にいくつもの素敵なレストランで食事はした。でも、こんなに本格的なホテルのレストランでの食事は初めてだった。こんなところに来たことのない私は緊張する。緊張しすぎて足がもつれそう。
エレベーターに乗って最上階で止まり、その展望レストランの入り口を見ただけで帰りたくなるほどの豪華さに足がつい止まってしまう。そんな私を折戸さんはクスクス笑っている。
「そんなに緊張する必要ないよ。いつもと変わらないよ」
「違いますよ。全然」
「美味しいご飯とワイン。俺とも何度も食事をしたからいつもと一緒」
確かに何度も一緒に食事をしたけど、今日のレベルは今までの食事を遥かに凌駕していると思う。
そんな光を受ける床にはクリーム色の大理石が敷き詰められ、その大理石は鏡かと思うくらいに綺麗に磨かれている。そんな床を歩くたびに響くのは私のヒールの靴音。客先に行くことが増えてから履くようになったパンプスの踵が大理石の床を静かに響かせる。
「ここですか?」
「うん。美羽ちゃんと一度来ようと思ってたんだ。ここの展望レストランは眺めもいいし、料理も美味しい。それに美味しいワインも揃っているから楽しみにして」
今まで折戸さんと一緒にいくつもの素敵なレストランで食事はした。でも、こんなに本格的なホテルのレストランでの食事は初めてだった。こんなところに来たことのない私は緊張する。緊張しすぎて足がもつれそう。
エレベーターに乗って最上階で止まり、その展望レストランの入り口を見ただけで帰りたくなるほどの豪華さに足がつい止まってしまう。そんな私を折戸さんはクスクス笑っている。
「そんなに緊張する必要ないよ。いつもと変わらないよ」
「違いますよ。全然」
「美味しいご飯とワイン。俺とも何度も食事をしたからいつもと一緒」
確かに何度も一緒に食事をしたけど、今日のレベルは今までの食事を遥かに凌駕していると思う。