初恋 二度目の恋…最後の恋
「美羽ちゃん?」
いきなり呼ばれて振り向くとそこには小林さんが居た。なんでここに小林さんがとは思ったけど、小林さんの顔を見て急に張っていた気持ちが緩む。どうしてここに小林さんがいるのだろうか?折戸さんの見送りなら小林さんも断られていたはずなのに。
「折戸さんの見送りに来たの?」
「…。はい。来なくていいと言われたんですけど、やっぱり最後は見送りたくて」
「なるほどね。折戸さんを見送りに行こう。今は喫茶店の方のいるから」
なんで小林さんが折戸さんの居場所を知っているのか分からない。でも、小林さんは喫茶店の方に歩いていく。そんな小林さんに付いていきながらも躊躇してしまう。
「…でも。」
「大丈夫。折戸さんなら全部分かっているから」
そう言って、連れて行かれた先は出発ロビーの横の喫茶店だった。窓から中を覗くとそこにはコーヒーを飲みながら新聞を読んでいる折戸さんの姿が見える。私の手を掴むと小林さんは躊躇なく店の中に入っていった。自動ドアが開いて中に入ってきた私たちを見つめ、折戸さんは驚きもせずに穏やかに笑う。
「蒼空。美羽ちゃん。来てくれたんだね。ありがとう」
「すみません。来なくていいと言われていたのに」
私は結果的に折戸さんのプロポーズを断ったことになる。その私が来るというのも微妙なことで。でも、見送りたいと思う気持ちもある。
「美羽ちゃん。オレンジジュースでも飲む?」
「いえ。あの」
いきなり呼ばれて振り向くとそこには小林さんが居た。なんでここに小林さんがとは思ったけど、小林さんの顔を見て急に張っていた気持ちが緩む。どうしてここに小林さんがいるのだろうか?折戸さんの見送りなら小林さんも断られていたはずなのに。
「折戸さんの見送りに来たの?」
「…。はい。来なくていいと言われたんですけど、やっぱり最後は見送りたくて」
「なるほどね。折戸さんを見送りに行こう。今は喫茶店の方のいるから」
なんで小林さんが折戸さんの居場所を知っているのか分からない。でも、小林さんは喫茶店の方に歩いていく。そんな小林さんに付いていきながらも躊躇してしまう。
「…でも。」
「大丈夫。折戸さんなら全部分かっているから」
そう言って、連れて行かれた先は出発ロビーの横の喫茶店だった。窓から中を覗くとそこにはコーヒーを飲みながら新聞を読んでいる折戸さんの姿が見える。私の手を掴むと小林さんは躊躇なく店の中に入っていった。自動ドアが開いて中に入ってきた私たちを見つめ、折戸さんは驚きもせずに穏やかに笑う。
「蒼空。美羽ちゃん。来てくれたんだね。ありがとう」
「すみません。来なくていいと言われていたのに」
私は結果的に折戸さんのプロポーズを断ったことになる。その私が来るというのも微妙なことで。でも、見送りたいと思う気持ちもある。
「美羽ちゃん。オレンジジュースでも飲む?」
「いえ。あの」