素顔のマリィ
恥かしいけど、嬉しい。
流加の目に映っていた自分を再発見する。
あぁ、わたしってこんな顔で流加を見てたなぁ、なんて。
「僕の母親とマリィのお母さんは仲が良かったでしょ。
だから、僕、母親を通して、マリィの噂は時々聞いていたんだ。
どこの大学へ入ったとか、誰と付き合ってるとか、どこへ就職した、とかさ」
「そう……、なんだ」
「でも、どこにいてもマリィはマリィ。
僕は今、マリィの傍にはいれないけれど、いつかきっとマリィの傍に戻ってみせる。
そう思ってた」
「いろいろ遅いよ。
わたし、もう少しで別の人と結婚するところだったし」
「ハハ……、そしたら奪いかえすまでだ」
どこまでも屈託のない流加を目の前に、わたしの心は癒されていった。