クレームの女王
「あ………ありがとうございます」


まるで少女の様に下を向いて
ハンカチを受け取る麗華。



そんな様子を見て
イケメンはまた微笑んだ。



あり得ないぐらい都合の良い展開。

まるで、ドラマの主人公に
なった様な気分。

これもすべてはバッグと財布のおかげ。

バッグを持つ手に少し力が入る。

「これから、僕が経営するクラブ
に行くんですけど御一緒しますんか?」

イケメンそう言って
また麗華に微笑みかける。

ここで言うクラブは
老人クラブやクラブ活動のことではない。

繁華街にあるやたら大音量の中

ダンスや飲酒
その他を行なうところの
ことである。

近所の体育館で行われる
健康ダンスにしか誘われたことがない麗華は

完全に舞い上がった。

麗華は促されるまま
クラブの入り口をパスして


階段を下りていく。
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