クレームの女王
ほっとしたらとたんに体中が痛くなる。
だが祐樹は涙が出そうになるがぐっとこらえた。



泣いてばかりいちゃだめだと
昔パパに言われたから泣かない。


祐樹はそう決めていたのだ。


そしてベランダに出てゴミの中から
何かを探す祐樹。


外はもう真っ暗になって
夜の闇が辺りを包んでいる。


冬の風が傷にしみて
祐樹をさらに苦しめたが


何かを探し続ける手は止まらない。



「あった……………………」


祐樹がつぶやいた。


視線の先には小さな仏壇。


中にはパパの位牌と写真が
入っている。

< 179 / 206 >

この作品をシェア

pagetop