クレームの女王
私は悪いことはしていない。

そう麗華は思っていた。
実際ここにトラックが止まっていたら


邪魔なのは確かだ。


運転手の仕事の段取りより
住民の安全が第一。


そんな当たり前のこともわからず


自治会で意見が統一できず
宅配便に抗議を入れないのをいいことに


この運転手は今日もこんな邪魔なところに
トラックを止めた。


正義は自分にある。
間違いない。


運転手は大汗をかきながら
上司に連絡を取っている。


そんな様子を見て麗華は
自分が正義のヒーローに


なったような気がしていた。

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