クレームの女王
運転手が大汗をかいて電話をして
数分後


一台の軽自動車が走ってきた。


自動車が麗華の前に止まり
大柄なスーツの男が降りてきた。


そして麗華と運転手を見ると
すぐに頭を下げる。


「うちの運転手が失礼をいたしまして
申し訳ありません。


わたくし、こういうものでございます」


男が名刺を差し出してくる。


冷夏が受け取った名刺には
集配所所長と書かれていた。


所長はとりあえず運転手にトラックを
どこかに移動させるように指示した後


麗華に向き直り再び
深々と頭を下げた。

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